
日本充てん協会は、1977年の創設以来、飯田汲事 名古屋大学名誉教授、川本朓万 名古屋大学名誉教授(名誉理事長)、正木和明 愛知工業大学名誉教授、そして濱田政則 早稲田大学名誉教授(会長)のご指導のもと、地下空洞の調査技術および充填工法の研究・開発に取り組んでまいりました。
2007年には充填技術センターを設立し、地下空洞対策にとどまらず、地盤の安定化や地盤環境の改善など、より幅広い分野へ活動を展開してまいりました。さらに、2010年には一般社団法人「充填技術協会」として新たな体制を整え、地下空洞調査・充填技術の高度化に加え、産業副産物などを有効活用した充填材料の開発を通じて、資源循環や環境負荷の低減など、社会的課題の解決にも貢献してまいりました。
本協会では、これまでに培ってきた技術や研究成果を、技術講演会や学会発表などを通じて広く社会へ発信し、充填技術の普及と発展に努めております。
充填技術は、地盤工学や建設分野において社会基盤の整備・維持を支える重要な基盤技術です。2011年の東北地方太平洋沖地震では、多数の地下空洞が陥没し、その対策の重要性が改めて認識されました。とりわけ、御嵩町をはじめ亜炭廃坑跡が数多く存在する東海地域では、今後想定される南海トラフ巨大地震への備えが喫緊の課題となっています。また、大規模自然災害の頻発やインフラの老朽化が進む中、迅速な復旧・復興を可能とする施工技術や環境に配慮した充填材料の開発に対する社会的な期待は、ますます高まっています。
このような状況を踏まえ、本協会は今後も産学官の連携を一層強化し、研究者・技術者が活発に交流できる場を提供するとともに、若手技術者の育成、最新技術の情報発信、現場の課題に即した実践的な技術開発に積極的に取り組んでまいります。
充填技術を通じて、安全・安心で持続可能な社会基盤の構築に貢献することが、本協会の使命であると考えております。会員の皆様をはじめ、関係各位のなお一層のご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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