1.二層端部限定充填工法の概要

 「二層端部限定充填工法」は限定充填工法のコストダウンを目的とした改良技術です。

 限定充填工法では隔壁を形成して充填材の対象範囲外への流出を防止するため、端部充填材に水ガラスを添加しました。しかし、端部充填材の施工量が多い充填工事では、水ガラスの使用量も多くなるため、工事費が嵩むことが課題になっていました。

 二層端部限定充填工法は従来の端部充填材より水ガラス添加量を少なくした緩い勾配の第2端部充填材を空洞底盤部に先行充填し、その上に端部充填材を充填します。本工法は飛島建設(株)により開発されました。

図1 二層端部限定充填工法の施工イメージ(透視図)(飛島建設(株)提供)

図2 限定充填工法の隔壁断面(参考)      図3 二層端部限定充填工法の隔壁断面

2.材料

 充填材の材料については、関連ページ『キラ充填工法』をご覧ください。

3.施工方法

 施工方法については、関連ページ『キラ充填工法』をご覧ください。

4.品質目標値と配合

 二層端部限定充填工法の充填材(端部充填材、第2端部充填材、中詰充填材)の品質目標値を表1に、これらの品質目標値を満足する配合の例を表2に示します。なお、工事に際しては、実際に使用する材料を用いて室内配合試験等を行い、配合を決定する必要があります。

表1 二層端部限定充填工法の充填材の品質目標値

表2 二層端部限定充填工法の充填材の配合例

5.特徴

 キラ充填工法としての共通の特徴である①~③、限定充填工法の特徴である④~⑦に加え、二層端部限定充填工法特有の特徴として⑧を挙げることができます。

 ① ブリーディングが少ないため、空洞天盤との間に隙間がほとんど発生しません。

 ② 水中における充填性に優れています。

 ③ 副産物の粘土キラ、砂キラを利用するため、材料費が安価で、環境負荷低減にも有効です。

 ④ 事業用地の範囲などを対象範囲にする場合、その外側の空洞への充填材の大量流出を防止でき、コスト低減にもつながります。

 ⑤ 隔壁の形成と充填材の圧力注入により、空洞天端に密着した充填ができます。

 ⑥ 特殊水ガラスの使用により、長期耐久性を確保できます。

 ⑦ 端部充填材のゲル化により、水中不分離性が向上し、周辺の水質保全に有効です。

 ⑧ 限定充填工法と比べて水ガラス使用量が少なく、コストダウンを実現します。

6.実績

 実績については、関連ページ『キラ充填工法』をご覧ください。